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一人で彷徨うバンコクあれこれ

シニアのおじさんのバンコク放浪記?です

第38回 タクシーの交渉制は、庶民の知恵から発生?

 日本でも、昔の八百屋さんなんかでは(今の築地市場あたりもそうですが)、かごの中に野菜が入っていて、ひとかご200円というような値段がついていたことがありました。

 しかし庶民はその値段を見て、「ちょっと高いからおまけしてよ」なんていうやり取りをしていたと思います。また売る側も閉店時間間際になると大声を出して、「もう閉店だから二つで300円だ」なんていうディスカウントをやっていました。

 
 最近のスーパーでは、きれいにパックされた商品が並び、それが閉店間際になると数字をマジックで書き換えて安くする、なんてことをやっていますが、売り手と買い手が言葉を交わして値段を交渉するなんていうスタイルは、我が家の近くの商店ではほとんど見かけません。

 しかしよく考えるとこういった交渉は、売り手と買い手の妥協点を探るという意味では非常に有効な手段だったのかもしれないなと思います。

 その意味では、最初に示されている価格はあくまで「目安」であって、オークションのように高くなる場合もあるし、バーゲンのように安くなる場合もあるということです。

 ただ最近のネット世代の日本人は、こういった言葉を交わす交渉ごとに面倒に感じる人が増えたように思えます。そもそも挨拶をするとか、基本的なエチケットも徐々に廃れているような気がして、60代のおじさんとしてはちょっと心配な部分もあります。

 話がそれましたが、バンコクのタクシー運転手さんも、上に書いたことと似たような感覚を持っているのではと感じることがあります。ただし運賃そのものが非常に安く、労働環境が厳しいという条件がそれに加わるので、どうしても交渉して値段を高くしたいという気持ちがあるのだと思います。

 
 しかしあまり言葉が分からない外国人旅行者がそういった交渉制に直面すると、やはり不愉快だ、という印象を持つのだと思います。特に日本人は「きちんとした、律儀な制度」が好きなので、「話し合いでどうにでもなる」という雰囲気はさらに苦手なのだと思います。

 ただ海外旅行は異文化体験を楽しむために出かけるわけですから、そういった不愉快な出来事も楽しもうという気持ちがないと、単にいらいらするだけの旅行になってしまう可能性も大きいです。

 さて、ホテル前のタクシーについて昨日書きました。一方最近では、著名なショッピングモールの道路沿いにタクシーを停められる空間が作られ、そこに警備員さんというか配車係がいて、次々と客をさばいていくところも増えました。

 何回か利用しましたが、こういった場所では、流しのタクシー同様、交渉制になることは少ないようです。もしそこで交渉となってトラブルが発生したら、その場にいる係員さんに申し出ればよさそうで、運転手さんもそのことは分かっているので、だいたい何も言わなくてもメーターを利用してくれます。
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