第187回 「マイペンライ」という語句を実際に聞いたときの印象
バンコク週報より
タイの干ばつはますます深刻な事態になっているようで、政府は農業従事者に取水制限を強制しているようです。しかし、ちょうど稲が水を必要とする時期らしく、地下水をくみ上げて対処。当然ながら場所によっては地表が陥没という事故もおきています。
一方被害を受ける農家へ政府は支援金を用意するようですから、タイ経済にとっても大きな負担になりそうです。ただし融資となっていますから、いずれ返済しなければならないということになり、利用者側にとっても頭の痛い問題になりそうです。
もう1点。上にも書きましたが、地下水くみ上げによるバンコクの地盤沈下と、温暖化による海水面上昇によって、将来的にバンコクが水没する可能性が指摘されています。
「本当か?」とちょっとびっくりするような話題ですが、以前にも書いたとおり、渇水で海の水がチャオプラヤ川に逆流することも指摘されていますから、もしかしたらありえるのかもしれません。
実際、記事にはバンコク首都圏の海抜は0.5~2mと書かれていますから、なんだか地下鉄に乗るのが怖くなってきました。
私が乗るチャイナエアラインは、スワンナプーム空港到着時に、空港が混雑しているという理由で空港を通り越し海に出て旋回するようなことがあるのですが、このとき上空から海岸線を見てみると、いたるところに養殖池のようなものが見え、海と陸地の境界が判然としない部分も多いなと感じていました。
というわけで、自然環境や政治面、経済面でいろいろと負の要素が大きいバンコクですが、そこで生活している人はそういった環境(逆境?)に慣れ親しんでいるのか、ある意味したたかで、潔い性格なのかもしれません。
バンコクに通うようになって「マイペンライ」という言葉を時たま聞くことがありますが、この一言の中にタイの人の生活様式からにじみ出る様々な意味合いが含まれていることも少しずつ分かって来ました。
通い始めた当初は、辞書に書いてあるように「気にしないで」「心配しないで」「気楽に」「どういたしまして」というようなニュアンスだと思っていましたが、なんだかもっと奥深いものがあるようにも思えます。
自分にも他者にも寛容という意味合いもあるのかなと思われますが、もしそれが本当なら、世知辛い日本を脱出してバンコクに行きたいと思う気持ちの中に、その「寛容さを体験したい」という、甘えのような気持ちがあるのかなという気もしています。
タイの干ばつはますます深刻な事態になっているようで、政府は農業従事者に取水制限を強制しているようです。しかし、ちょうど稲が水を必要とする時期らしく、地下水をくみ上げて対処。当然ながら場所によっては地表が陥没という事故もおきています。
一方被害を受ける農家へ政府は支援金を用意するようですから、タイ経済にとっても大きな負担になりそうです。ただし融資となっていますから、いずれ返済しなければならないということになり、利用者側にとっても頭の痛い問題になりそうです。
もう1点。上にも書きましたが、地下水くみ上げによるバンコクの地盤沈下と、温暖化による海水面上昇によって、将来的にバンコクが水没する可能性が指摘されています。
「本当か?」とちょっとびっくりするような話題ですが、以前にも書いたとおり、渇水で海の水がチャオプラヤ川に逆流することも指摘されていますから、もしかしたらありえるのかもしれません。
実際、記事にはバンコク首都圏の海抜は0.5~2mと書かれていますから、なんだか地下鉄に乗るのが怖くなってきました。
私が乗るチャイナエアラインは、スワンナプーム空港到着時に、空港が混雑しているという理由で空港を通り越し海に出て旋回するようなことがあるのですが、このとき上空から海岸線を見てみると、いたるところに養殖池のようなものが見え、海と陸地の境界が判然としない部分も多いなと感じていました。
というわけで、自然環境や政治面、経済面でいろいろと負の要素が大きいバンコクですが、そこで生活している人はそういった環境(逆境?)に慣れ親しんでいるのか、ある意味したたかで、潔い性格なのかもしれません。
バンコクに通うようになって「マイペンライ」という言葉を時たま聞くことがありますが、この一言の中にタイの人の生活様式からにじみ出る様々な意味合いが含まれていることも少しずつ分かって来ました。
通い始めた当初は、辞書に書いてあるように「気にしないで」「心配しないで」「気楽に」「どういたしまして」というようなニュアンスだと思っていましたが、なんだかもっと奥深いものがあるようにも思えます。
自分にも他者にも寛容という意味合いもあるのかなと思われますが、もしそれが本当なら、世知辛い日本を脱出してバンコクに行きたいと思う気持ちの中に、その「寛容さを体験したい」という、甘えのような気持ちがあるのかなという気もしています。
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