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一人で彷徨うバンコクあれこれ

シニアのおじさんのバンコク放浪記?です

第13回 リムジンに乗ってバンコク市街へ

 
 さて、リムジンの運転手さんは少し大きめのトヨタ(マークⅡだったかも)というマークが付いた乗用車に案内。私が持っていた黒の使い古したソフトスーツケースを丁寧にトランクへ入れてくれ、さらにドアを開けて座るように促してくれました。

 昨日も書きましたが、ちょっとだけVIP気分を味わいながらも、緊張感を持って後部座席に着席。運転手さんはほとんど無言で運転席に回り着席。そしてエンジン始動。

 「いよいよホテルが近づいたな」と思いましたが、乗る前から気がついていたように周囲は車だらけ。さらに車線もへったくれもなく、進もうとする車と、その車の前に斜めに鼻先を入れて割り込もうとする車が延々とせめぎあって続いています。

 「うへえ~、これが噂に聞いていたバンコクの渋滞かあ~。運転手さんはどうするんだろう?」と見守っていると、エンジン始動後じわりじわりと鼻先を駐車場から出して行き、前後1mぐらいの余裕があると、そこにすかさず突っ込んでいきます。

 「俺はリムジンを運転しているんだ。一番金がかかっているんだ。ものども、ドケドケ~」という雰囲気でしょうか?当然ながら周りの車もそんな運転手さんの気持ちは微塵も組み取らず、我先にと駐車場所から脱出しようとしています。

 「こりゃ大変だ!これでよく事故が起きないな」と思っていましたが、当然ながら接触事故は毎日のように起きているようです。ただ全員が同じような運転技術で動いているし、スピードそのものも出すに出せないので、擦るぐらいなのかもしれません。

 というわけで、まさに10cm刻みで車が進み、ゴーストップを10数回繰り返した後、やがてどうにか走行車線に出ました。この間あまりの渋滞のすごさに見とれてしまい、周囲の景色をみる余裕はほとんどありません。

 しかし走行車線に出て、空港ターミナルが後ろに見える頃になると、車間も徐々に広がり、スピードも5から10、10から30、30から60kmと言う様に上がり、そこから先はレース状態。

 80~100kmで快調に飛ばし、車間も前が遅いとあっという間に10mぐらいとなり、思わず右足がピクンと動いて、ブレーキを踏むようなスリルを味わいつつ、深夜の高速をふっ飛ばします。

 そのあたりで、私もようやく我に返って、「この車は一体どこを走っているんだろう?」なんてことを考え、手持ちのバッグから地図を出して眺めてみますが、当然深夜なので、やけに巨大な日本メーカーの広告と国王の写真が目に付くものの、場所の手がかりがほとんどありません。

 ガイドブックに添付されている地図をみながら、「たぶんきっとこの道を通っているんだろう」と推定。しかし「このままもしかしたら、どこかの暗がりに連れ込まれて、金品を要求されるのでは」という不安が常に頭の片隅にありました。

 そんな乗客の不安をよそに、寡黙な運転手さんは、ひたすらまっすぐ前方を見つめ運転に集中。やがて道路の両側に照明が多くなり、市街が近づいてきたことが分かりました。
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