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一人で彷徨うバンコクあれこれ

シニアのおじさんのバンコク放浪記?です

第1276回 「タイの歴史」という本を読んでいます

  ハワイ滞在5日目の夜8時半です。今日は持ち帰りのピザを買って、部屋で夕食。シニアのおじさんが一人で黙々とピザを食べている様子は物悲しいような気もしますが、気楽で良いという気もします。

 まあ物は考えようで、実際にやっていることが本人にとって面白ければそれでよい。人と比べてあれこれ悩む必要はないという気がします。

 ピザはおいしかったし開け放し窓からはワイキキ市街の騒音が聞こえてきますが、これがハワイだ~と思いながら、それを楽しんでいます。

 さて今回の旅行で、図書館から借りてきて、暇に任せて読んでいる本があります。中公新書の「物語 タイの歴史」という本で、著者は東京外語大の柿崎一郎さんという方。

 生まれを見たら、私より年下の方でした。内容はタイ族の起源から始まって現在までをわかりやすく説明してくれています。この本を読んで、これまでネットで少しずつ知識を増やしていたタイという国の歴史が改めて良く分かるようになりました。



 この本を読んで、タイ民族と呼ばれる人たちは、やはり周りの国から少しずつ北部の山を越えて集まってきたということが分かりました。

 さらに読み進めた途中で、やはり今はバンコクとなっている地域が、昔はチャオプラヤ川の氾濫等で定住生活が困難な地域だっとことが分かりました。

 なんだか私自身が描いていたイメージとよく重なっています。当初はあちこちの山間で暮らしていた人たちが、やがて手を結ぶようになり、そういった緩い共同体が大きなグループとなる。

 そしてある時、たぐいまれなリーダーシップを持っている人が現れると、そういったグループをまとめるようになり、それがのちの世に王国と呼ばれるようになったみたいですね。

 当然当初の王国は単なる人々の集合体でしかなかったはずですが、それがある程度組織立ってくると、徐々に周辺に勢力を伸ばし、ある種の契約関係ができることにより、より大きな国となっていくということですね。

 初期のドヴァラーバティーという集合体はそういった小さな国の集まりだったようです。しかしそういった集合体は現在のタイという国を取り巻くミャンマー(ビルマ)、ラオス、カンボジアでも似たような発展を遂げるわけで、そういった集合体同士が勢力を争って紛争が起きるということになります。

 そこへもってきて、世継ぎや統治に関する考え方の違いで、なん百年も続いた集合体であっても、やがて衰退。その衰退の波が来るたびに周辺の国からの侵略を受け、それをまた跳ね返したりということが続きます。

 その大きな流れがスコタイ王朝やアユタヤ王朝、さらにトンブリーから今のバンコクになったということのようで、改めてタイ国王に対する国民の敬愛精神がなぜ生まれたのかということも良く分かりました。

 ハワイにいながらタイの歴史に思いを馳せるなんてものなんか不思議な気分です。


 

第1275回 命が大切なら禁煙、断酒が一番?

  ハワイ滞在三日目の夜8時です。日本は午後3時。5時間の時差があります。(正確には19時間ですが)

 今年のハワイはバンコクほどではないにせよ、いつもよりかなり蒸し暑いです。例年はコンドミニアムに宿泊して窓を開けておくとさわやかな風が吹き込んでくるのですが、今年は梅雨時のような空気が入ってきます。

 毎年毎年異常気象異常気象と言われ、さらに50年に一度とか100年に一度というフレーズも日常的に見かけるようななった昨今、ハワイでも温暖化による海面上昇がビーチ際に立つ家屋に影響を及ぼしています。

 まだ先の話ですが、いずれワイキキビーチは水没するかもしれません。同様にバンコクもチャオプラヤ川が大潮時や大きな低気圧に伴って大きな逆流が発生する日が来るのかもししれません。

 と考えても、凡人にはどうすることもできません。自分が生きている時代にはそういったことが起きないようにと願うしかないわけで、我ながら後ろ向きの発想だなと感じます。

タイランドハイパーリンクスより

 バンコクの空港がほぼ全面禁煙となってだいぶ時間が経過。愛煙家の方は喫煙場所を求めて空港内外を右往左往でしょうか。

 今日の記事では、タイの喫煙者は1000万人以上だそうで、更に年平均で7.2万人の方が喫煙を原因とする疾患で亡くなられているそうです。

 大きな数字だなと思いますが、そのあとの記述がなかなか印象深い。先ず喫煙による疾患の治療費が78億B弱。病気で失われた収入の総額が118億B弱。

 こういった損失を合計すると、たばこ販売で得られる税収をはるかに超えるということのようです。まあ当然そうだろうなという気もしますが、日本でもこういった資料は存在しないのかと気になります。

 とはいえ、愛煙家が禁煙をするというのはかなり覚悟が必要だろうなという気もします。私は若い時は吸っていましたが、30歳ぐらいで禁煙を実行。今は煙りを嗅ぐのも嫌です。

 さらに3年前にクモ幕下出血を患って、その原因が食生活や飲酒にあるということが何となく理解できて、断酒も決断。すでに3年ほどアルコールを全く飲んでいません。

 しかしそういう決断をするためには病気で命を失うかもという切羽詰まった理由があったわけで、それまではいい気になってだらだらと毎晩飲んでいました。

 とはいえ、断酒して一番つまらなくなったなと感じたのが、他でもないバンコクのゴーゴー。酔った勢いで話をしたり、いい気持になってダンスを眺めるという快感はなかなか得難いものでした。

 しかしそれも慣れ。今やゴーゴーでも全く気にせず、コーラやスプライト、オレンジジュースを飲むようになりました。メリットは支払い時の勘定が頭脳明晰の状態で行えること。

 また話をした子の印象も、よく記憶に残るようになりました。
 

 

第1274回 寺院内の建物の種別と様式

  ハワイ滞在二日目の夕方です。午前中から昼過ぎまで出かけていて、2時すぎに部屋に戻ってちょっとハワイ関連ブログ「家族でハワイに行こう」を更新。

 一段落して昼寝をして起きたら4時過ぎ。あっという間の夕方です。日本では子供を狙った殺傷事件が発生したようで、犠牲になられた子供さんのご両親の心痛はいかばかりか、察するに余りあります。

タイランドハイパーリンクスより 

 69歳の日本人男性がサメット島で溺れたようです。その後の経過が書かれていないので詳細は不明ですが、無理は禁物と自分を戒めました。

 さてハワイに滞在しながら、次回のバンコクもしくはタイ旅行について考えています。行先はバンコクとチェンマイというように、ほぼ心の中で決めています。
 
 チェンマイでは再三書いているように、タイという国の発祥の歴史を振り返りながら、旧市街の寺院見学をしたいなと思っています。

 そう思って、改めて寺院の建築年度について考えていたのですが、バンコク市街で最も古いお寺と書かれていたワットポーは、創建がアユタヤ王朝時代だったとマップルのページに書かれていました。

 だとすれば最古のという言葉に間違いないような気もします。しかしネットで検索すると、昨年創建230周年を迎えてイベントがあった、なんて書かれたページがあったりして、どうも良く分かりません。

 ネットの情報なので、どれが信憑性が高いのか信用できる基準も分からず、結局大手サイトの記載をそのまま信用するしかないのかなという気もします。

 そんな中、マップルのページで、寺院の様式別見どころというページを発見。これまで寺院内をウロウロしたとき、やたらいろんな建物があって、どこが本当に重要な建物か分からず、まあ「ご本尊がある場所が一番大事なところなんだろう」と判断していました。

 しかしこのページを見て、本堂、仏堂、仏塔、経蔵等の違いが少し理解できました。また建築様式も全体が丸く細長いクメール様式、スコータイ様式(特徴はちょっと不明)、屋根に尖ったとげとげがいっぱい作られているランナー様式、アユタヤの遺跡でよく見かけるアユタヤ様式、そして近代のラッタナーコーシン様式というのがあることを理解。

 だいぶ頭の中が整理されました。こういった知識を蓄えたうえで寺院を見ると、また違った感想がいろいろ浮かぶのかもしれません。
 

 

第1273回 ハワイに来ています

  とんでもなく暑かった日曜日の夕方に自宅を車で出発し成田空港へ。シャトルパーキングに車を停めて、ターミナル2のJALのカウンターで手続き。

 行先はタイではなくハワイです。sakuraラウンジでしばらく時間をつぶして、定刻通りに搭乗。ビジネスクラスの機内は、ほぼ満席。驚きです。

 ビーフの食事をして、映画を見てすぐに寝る態勢へ。ハワイはバンコク同様に好きなのですが、この初日の夜行便が大の苦手。それでも飛行時間7時間のうち、3時間ぐらいトロトロ寝て、ついにハワイ到着。

 空港からはこのところいつも利用しているロバーツハワイというシャトルサービスで、ハワイでよく利用しているワイキキバニヤンというコンドミニアムへ。

 管理会社からの事前のメールで、部屋に入れるのは4時と言われていたのですが、管理会社のオフイスに行ってみたら、もうすでに部屋の準備はできているということで、朝の10時半に無事入室。

 すぐに部屋の写真を撮影し、衣類を整理し、2時間ほど朝寝。起きたらハワイ時間の正午すぎだったので昼食へ行き、さっき帰ってきたところです。

タイランドハイパーリンクすより

 初めてバンコクに行ったときに宿泊したホテルがラチャダーのエメラルドホテル。事前に評判を調べて、中心街より少し離れているけど、その分宿泊費も安く済む、という評価を読んで選択。

 泊まってみると、ファイクワーン駅まで300mぐらいで、ホテルそのものも格調高く、「1泊5000円前後でこんなに良いホテルに泊まれるんだ」とカルチャーショックを受けました。
 
 翌日、ホテル周辺を恐る恐る歩き回ってみると、何だか自分が宿泊しているホテルよりも立派そうな建物がいっぱい建っていることに気が付きました。

 どうやらそれらがマッサージパーラーと呼ばれる男性諸氏の社交場?だったようで、「まあすごいものを作るもんだな」とある意味感動。

 しかし軍政になって、こういった場所ではいかがわしいことが行われていたり、違法就労者がいるということで次々と閉店。というわけでようやく本題。

 かつて「シーザー」として人気を集めていた店が、今後は「イビススタイル バンコクラチャダー」に生まれ変わるという記事が出ています。

 記事によれば駅にも近く、1泊が5000円程度とか。それなら結構利用価値が大きいかもしれないなと感じますが、逆に駅に近くて新築なのに安すぎるという気もします。


 

第1272回 タイ最古の寺院はどこなのか?

 今日はこの後大陸からやってきた季節外れの暖かい高気圧によって気温が上昇するようです。週末は海が混雑しそうだなと思っています。

exciteニュースより

 バンコクの「昆虫食」レストランに行ってみたという記事が出ています。ナナプラザ地区のソイ4で、時折この手の屋台が出ているときがあり、多数の虫や芋虫君が販売されています。

 私は昆虫そのものを見たり触ったりするのは嫌いではないのですが、さすがに食べるのはちょっと厳しいなと思いながら、横目で見て通り過ぎています。

 しかし海のないイサーン地方では昆虫は貴重なたんぱく源となっているようで、まあ慣れてしまえばどうということはないということでしょうか。

 とはいえ「イサーンは主産業が農業の地域で貧しい人が多い」という、イメージが定着しているので、昆虫食は貧しい人の食べ物かもしれないというイメージが刷り込まれていることも事実です。

 というわけで、昆虫食レストランですが、店名が「INSECTS IN THE BACKYARD」というもので直訳すると「裏庭の虫君たち」という感じ?

 場所はチャオプラヤ川西岸の「チャーン・チュイ」というナイトマーケット内だそうですが、どこなのかさっぱり不明。というわけで、とりあえずネットで検索してみるとトリップアドバイザーのページが出てきたのでクリック。

 ページ内の地図を見ると戦勝記念等からドゥシット動物園前を通り、ひたすら西へ進んだところのようで、観光客はほとんど行かないのではという気もします。

 ただマーケットそのものは割とあか抜けたところのようで、当然ながらこのレストランもこのマーケット内で高級レストランとして異彩を放っているようです。

 しかし虫を食べにわざわざこのレストランまで行ってみようという気にはならないなと感じました。

 さてタイの大まかな歴史が把握できたので、今度はその間に建立された寺院の建設年度に注目しています。つまり今まで単なる観光という名目であちこち見て回っていた寺院がいつの時代に作られたものかということが気になってきたわけです。

 以前は、単に「やけにキンキラキンだな」とか「先端があんなにとんがっていて落雷は大丈夫だろうか」とか「石積みのお寺で、崩れないんだろうか」といった、およそ本来の観光とは異なる部分の感想ばかり抱いていました。

 またその形にも「でかいな」「丸いな」「威厳は感じる」「これを仏塔と呼ぶのかな」なんて、まあ小学生のような感想しか抱かず、なんかもったいないことをしていたな改めて感じています。

 そう思って現存のタイの一番古い寺院はどこなんだろうかと思って調べてみると、ネット上では「ワットポー」と書かれたページが多い。

 改めてガイドブックを見てみると、アユタヤ王朝時代に建立と書かれていますから、古いお寺であるということは分かりますが、最古の寺院というわけではなさそう。

 要は「現在のバンコク市街では最古」の寺院ということになるのかなと解釈しました。というわけでタイ最古の寺院はどこなのか?次の探索テーマです。